事務事業評価の内容 令和6年 施策03 【学校教育】定時制高等学校等給食事業費

事務事業評価

定時制高等学校等給食事業費

今回も給食についてです。昭和33年度からの事業で、定時制高等学校等給食事業費です。これは尼崎市内の定時制高等学校や夜間中学校への、給食予算です。内容を見ると、小学校、中学校向けの給食関係事業費とは異なり、シンプルな内容です。定時制には弁当支給、夜間中学にはパンと牛乳です。

特に、夜間中学校へは終戦直後に始まった、初期の小学校給食のようです。

小・中学校の生徒たちとは区別されていることは理解できます。しかし、この事業で対象となる市民の方々は、すでに納税者として市に貢献してこられた、あるいは貢献されている方々です。

確かに、将来もっと貢献(納税)してくれる可能性がある、小・中学生を優先することのほうが、市政を預かる立場からして、正解でしょう。ただこのこの事業を、同じ学校給食費に含めていながら、明らかな差を付けるのは、市が掲げる目指すべき人物像に合致しているのでしょうか。
ただし、筆者はこの給食を、定時制や夜間学校の生徒たちも、小中学生と同じにするべきとはいいません。

個人的には、あまりに二重基準(ダブルスタンダート)ではないかと、この事業を見て感じた次第です。

やっぱり弁当を検討してもいいと思います

健康増進

事業目的には生徒の健全な発達及び、健康の保持増進とあります。しかしながら、事業の実施内容では夜間過程の生徒には、弁当の配布。夜間中学にはパンと牛乳です。

しかもこのパンですが、2023年10月からやっと、ジャムがついたそうです。

   琴城分校 学校のようすより

またも掲げた目的と異なる目標指標

そしてこの事業でも、目的とは異なる目標指標を掲げています。発達と健康が目的なのに、食中毒0が目標です。初めから目的も「安全な給食を供給する」にしておけばいいのに。

今後の方針では、掲げた目標指標と関係なく、今後も健康の保持増進等の為、事業継続と謳っています。

だった小・中学生にもパンと牛乳だけでよかったのでしょうか?

弁当購入の方が効率的?

この事業費には国からの交付金である「新型コロナウイル感染症対応地方地方創生臨時交付金」という、国からの税金が投入されています。この事業で使うことは、別におかしなことではないと思います。しかし、冒頭にも書いたとおり、同じ給食関係の事業費で、中身がこのように差があることはどう説明するのでしょうか。

繰り返しますが、筆者はこの給食を、定時制や夜間学校の生徒たちも、小・中学生と同じにするべきとはいいません。繰り返し言いたいのは、やっぱり弁当を検討してもいいのではということです。