市民スポーツ振興事業費
今回もスポーツ関連で、昭和20年度から実施されている市民スポーツ振興事業費です。この事業費は今までような市民の健康増進を目的にしたものではなく、純粋にスポーツの競技力に焦点を当て、競技成績の上位者を称えることと競技レベルの向上を目的とした事業です。事業目的自体は理解できますが、事務事業評価の内容としてしてはまだ不十分と思われる個所がありましたの見ていきましょう。

80年の実績を総括しては
この事業は昭和20年度から開始されており、今年度で80年の蓄積があるはずの事業ですが、事業実施内容では今年度の対象者や表彰者のみが記載されており、一度80年間の総括データを出してもいいとは思います。対象者や表彰者の競技レベルも近畿圏大会レベル・全国大会レベル・世界大会レベル等のレベル分けにして記載することでこの事業の趣旨を市民に説明するよい目安になるのではないでしょうか?
またこのレベル別にする利点は下記にあると思います。
①世界大会レベルの競技者を輩出するためには、その下支えとして近畿大会レベルの競技者を増やして いく必要があり、その競技者たちの人数や今の状況を把握することができる。
②近畿大会レベルの競技者が多い割には世界大会レベルや全国大会レベルの競技者が少ない競技を洗い出し、それらの競技に重点的に指導者養成講習等を重点に開催して競技レベルの向上を図れる。
③世界大会レベルの競技者を輩出していた競技が現在そうではなくなってきた原因を知る契機にできる。

障がい者スポーツについての記載は?
この事業の内容には障がい者スポーツについての記載はなく、この事業で行われた表彰や講習会のうち何割かは障がい者スポーツを含むとは思いますが、その記載がありませんでした。今後の改善点として期待はしたいですが・・・

事業費より高い人件費
今回の事業でも事業費より高い人件費になっており、そもそも本当にスポーツ振興のためであるなら少なくとも人件費よりは高い振興激励金等の使い方をしてもらえないでしょうか。


