事務事業評価の内容 令和6年 施策01【地域コミュニティ・学び】生涯スポーツ・レクリエーション事業費

事務事業評価

生涯スポーツ・レクリエーション事業費

今回もスポーツ関連の事業についてです。平成4年度からの事業で生涯スポーツ・レクリエーション事業です。この事業も実施する目的自体は意味があるとは理解できますが、その内容を見ると的外れな事業の内容であると言わざるを得ませんでしたので、その詳細を見ていきましょう。

目的は健康の保持・増進

この事業も目的はスポーツを通じて市民の健康の保持・増進~と高尚な内容となっていますが、事業の内容はスポーツイベントの開催や用具の貸出事業です。前回のトレーニング施設設置の事業トレーニング施設設置の事業もそうですが、用具の貸出のような事業は民間業者への民需圧迫でしかありません。言葉は悪いかも知れませんが、個人的には尼崎市市役所職員からの『俺たち役所が市民を健康にしてやっているんだ』というような上から目線の意識が垣間見えるような内容です。

新規の参会者を目的にすべき

この事業の内容を確認する前に尼崎市健康づくりアンケート調査結果 令和5年度作成という尼崎市自身が作成した資料を見ました。その中では自主的にスポーツや地域のイベントに参加したことがない市民(成人年齢)が全体の5割を超えることが調査結果として記載されておりました。本来のこの事業の目的である『スポーツを通じて市民の健康の保持・増進~』を目的にするのであればこの5割の市民を対象とすべきです。事業成果の内容をみると、新規参加者の募集はチラシ配り募集するとあります。全く効果がないとは思いませんが、本当に目的を達成する為に検討したのか疑わざるを得ません。目標指標はイベント参加数を記載しておりますがこれもおそらくですが例年決まった人たちしか参加していないのではないかと思われます。

調査結果に基づいた有効性のある事業にすべき

この事業も継続するとあり、今年も例年通りのイベントが行われるのだと思いますが、せっかく尼崎市自身が市民の健康についてアンケート調査を行ったのですからそれらを生かして、上述した5割の市民が少しでも減っていくような事業内容に改革すべきですし、少なくとも今の的外れな目標指標ではなく、この5割の市民を目標にした事業内容に根本的に見直すべきでしょう