文化芸術推進事業費
今回は文化芸術推進事業費です。平成25年度からの事業で前回投稿した文化団体育成補助金とは異なりこの事業では尼崎市が主体的に活動を行っている事業のようです。ただ前回の投稿で記載したように文化芸術は役所で作られるものではありませんので、市としては市民に時間的・金銭的余裕が生まれるような施策を実施していくことが一番の文化推進になると考えます。

尼崎市文化ビジョン
事業目的にある尼崎市文化ビジョンとは尼崎市がおこなっている長期施策で、平成29年度~令和4年度を前ビジョン。令和5~14年度を本ビジョンとして令和14年度までの文化活動関連事業を実施するとあります。恥ずかしながら今回の事業を調べるまで全く知りませんでした。この長期施策の中で以前投稿した白髪一雄生誕100年記念事業費も関連事業として行われていたようです。

文化は市民によって作られるもの
この事業もやはり『適切な成果指標の設定は困難』とあり、場当たり的な事業であることが伺えます。確かに若いアーティストへ発表の場を用意することには一定の意味があるとは思いますが、あくまで一時的であり今後も彼らが活動を継続・発展させていくためには普段の経済活動の中で商業的な成功が必要になります。そしてそれは金銭的・時間的余裕がある市民の支えがあってこそでしょう。

費用対効果を調べるべき
令和14年度までの長期事業のようですので今後もこの事業評価は注目しなければならないと思いますが、せめて効果としてこの事業に関連したアーティストが成功したのかの調査結果を調べるべきだと思います。より具体的には尼崎市に在住して市民税をいくら収めてくれたなどまで調査すべきでしょう。ただやはり繰り返しになりますが、文化芸術は役所で作られるものではありませんので、市としては市民に時間的・金銭的余裕が生まれるような施策を実施していくことが一番の文化推進になると考えます。


