MLA連携推進事業費
今回も博物館関連の事業です。令和4年度からの事業で博物館(M)、図書館(L)、文書館(A) のそれぞれで保管している文書・資料を電子化して管理しようという事業です。事業の目的としては賛成ですが、令和4年度からやっとですかという印象です。後述しますがこの事業評価では事業の課題についての記載がなく、行政側もただ業務上の命令で事業を行っているような印象を受けます。ただ現状では歴史資料を含めた文書管理や公開に取り組む自治体事態が少なく、今後注目していきたい事業ではあります。

文書の管理・公開には課題が多い
国立公文書館のホームページではあまがさきアーカイブズの始動というページがあり、令和2年度に尼崎市歴史博物館は開設したものの公文書管理やその公開にはまだまだ課題が多いことが伺えます。

目標指数に届かない原因の分析は?
電子化や資料管理については課題がおおいのはわかりますが、今回の事務事業評価では目標指数に届かなかった原因の分析は記載されておりませんでした。当然担当者だけでは解決できない組織的な課題や問題点・歴史的な経緯もあるとは思いますが、事業の課題分析が記載されていないのであれば、行政側が正確に問題に対応しているのかの判断もできません。

他の自治体にはない特徴となれるのか
上述の国立公文書館のホームページでは『国内において、専門スタッフが常駐して史料閲覧やレファレンスサービスに応じる閲覧室を持つ博物館は稀であり、来館者がみずから史料をひもとき、主体的に調べ学ぶことができるあまがさきアーカイブズの存在は、他施設にない大きな特徴であると考えている。』とあり、うまく活用することで尼崎市の特徴として生かす可能性もある事業と思いますので今後も注目していきたいと思います。ただそのためにも他の事業も含めて事務事業評価の記載内容はもっと改善が必要と思います。


