事務事業評価の内容 令和6年 施策03 【学校教育】読書力向上事業費

事務事業評価

読書力向上事業費

今回も教育関連事業です。平成27年度から実施されている読書力向上事業費です。この事業も前回と同様に、「既存の義務教育では対応できていない」読書習慣の育成を図る目的で実施されており、年々その事業費用を増額しています。

義務教育が不十分と認める

この事業の目的では『平成26年度全国学力・学習状況調査においても明らかとなっている』と調査結果を根拠に、児童生徒の読書習慣の育成を目的に掲げられています。

明らかになったのは、既存の義務教育が不十分ということでしょう。不十分だからこそ、このような事業費をかけてそれを補おうということを正式に認めたと考えられます。

目指す人物像に近づいたのかでは?

事業の目標指標では図書の貸出冊数を掲げています。そんな数字を追って、目的の目指す人物像にいくら近づいたというのでしょうか

せめて、読書習慣の有無と学力成績や、生活態度の相関関係を調査するなどを行えばいいものを・・・

結局またこの意味のない数字を目標にして、事業の拡大や継続を目的にする内容です。

この事業にも、本気で児童生徒を目指す人物像にしたいという意思は感じられません

増え続ける事業費

費用の項目を見ると、各運営委員会への委託料と、市職員(ここでは教員と思われる)人件費が、年々増加しているのがわかります。今後は電子書籍の費用も加算されていくでしょうから、この事業費も年々右肩上がりに増加していくでしょう。

それが目指す人物像の実現にいくら効果があるのかは不明なまま・・・・

児童生徒たちが、読書習慣を身につけなくていいとは思いませんが、効果もあいまいなで、税金を費やしていくことがいいとは思いません。

このままでは今までの教育関係事業費と同じように、「無限に税金を費やす事業」になり、教員の負担も無限に増加するだけになってしまうでしょう。