事務事業評価の内容 令和6年 施策03 【学校教育】尼崎双星高等学校特色づくり推進事業費

事務事業評価

尼崎双星高等学校特色づくり推進事業費

今回も学校教育関係の事業についてです。尼崎双星高等学校特色づくり推進事業費は尼崎市立尼崎双星高等学校に関する事業費です。この高校は尼崎市立尼崎東高等学校」と「尼崎市立尼崎産業高等学校」の2校が合併する形で創設された高校であり、開校は平成23年の四月です。

この事業自体は開始が平成19年度からであり、おそらく合併された2校への事業費を引き継ぐ形で継続してきたものと思います。

事業自体は前回投稿したのびよ尼っ子健全育成事業費尼崎高等学校特色づくり推進事業費にあったような外部委託による講演会・講習会の実施であり、2つの事業と同じく目的達成のための目標もなく、ただ税金を使うための事業という印象です。

またネットで少し検索したところ、この高校では過去にいじめ事件が起こり、それの対応を市の教育委員会が誤ったことから、神戸新聞に取り上げられる事態になったことがあったようです。

皮肉なことに、現代ではこれが”特色”として、認知されてしまっているようです。

事業の実施内容

尼崎双星高等学校は、普通科・商業科・ものづくり機械科・電気情報科の4科に分かれています。

尼崎双星高等学校ホームページ

特色づくりと称している事業ですが、その目的や事業内容では音楽類型の生徒向けの技術指導や、普通科生徒向けの課題解決型学習の実施、そして電気情報科ではSTEAM「S:科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)」教育に基づき、小・中学生向けのロケット体験教室の開催を行ったとあります。

尼崎双星高等学校ホームページ 令和7年度 行事

尼崎双星電機情報科

またいじめの問題に対しても学校のホームぺージには、防止策の提示がされてはいます。

令和7年度 尼崎市立尼崎双星高等学校 いじめ防止基本方針

ただこれも、実施に守られるように運用されていなければ、ただの絵に描いた餅で終わってしまいますので、今後の関係者の努力と監視こそが必要でしょう。

受験生は?進学率は?就職率は?

そして肝心な事業成果ですが、ここでも目標指標はありません

目的にある「専門性を高める」・「生きる力を育む」・「地域に開かれた学校づくり」というならば、せめて受験生の増加率や進学率・就職率の提示があってもよさそうですが、それすらありません

これらは以前投稿した2つの事業と同じです。

のびよ尼っ子健全育成事業費

尼崎高等学校特色づくり推進事業費

教職員や生徒がかわいそう

この事業で行った講習会や体験会は、おそらく現場の教職員や在校生たちの協力があったと思います。

自身の時間を削ってこの事業に協力した生徒たちや教職員の方々がかわいそうです。

せめてまっとうな目標を掲げて取り組めばいいとは思いますが、しょせん現場をしらない行政職員に、事業をまかせてしまうとこのようになる、の典型のような状況です。

この事業費で生徒たちへ、新しい機材や楽器、設備がいくつ用意できたか、想像してもらいたいです。

このままであれば、この事業もただ税金を使うための事業のままでしょう。