琴ノ高等学校特色づくり推進事業費

今回は尼崎市立琴ノ浦高等学校向けの特色づくり事業、琴ノ高等学校特色づくり推進事業費についてです。この高校が開校した平成25年度から開始された事業です。
前回までに投稿した尼崎高等学校特色づくり推進事業費・尼崎双星高等学校特色づくり推進事業費
これらの事業に続く、特色づくり事業です。他の2つの事業とは異なり、今回は定時制・普通科高校のためか、就職内定率を目標に掲げており、他の2つに比べれば、まだ理解できる事業内容とは思います。
ただし、まだまだ改善する余地がある事業であるとは思います。
また、以前投稿した定時制高等学校等給食事業費で対象になった高校でもあります。

今では貴重な4年定時制高校
この事業の対象である尼崎市立琴ノ浦高等学校は、昭和24年創設の尼崎市立城内高等学校と昭和47年創設の尼崎市立尼崎工業高等学校の定時制課程の2校との再編により、平成25年4月1日に尼崎市立琴ノ浦高等学校として開校された4年制の定時制・普通科の高等学校です。
4年制の普通科とはいえ、2年生からは普通系列・商業系列・工業機械系列・工業電気系列の4種類の系列にわかれます。
事業の内容では、発達障がいや不安を抱えた生徒・保護者へ、カウンセラー派遣・工業系列の生徒向けの技術力向上事業なども行っているようです。

就職内定率から進んで、給与所得額を目標にしては
事業の成果報告では、就職内定率の目標が記載されおり、令和5年度は目標60%に対して、66%と目標値は達成しているようです。今後の方針としても、同様の事業内容を維持するとあります。
個人的には目標を達成した以上、今後の展開として、就職者の給与所得を入れてはどうかと思います。
高卒新人の平均給与以上の目標にしておけば、それらを達成するために、在校中にどのような知識や技術・教養が必要かを、前向きに検討できるのではと思います。

今後は学費返還や所得控除等で、人的資源の確保を目指しては
他の事業と合わせて対応する必要があるかも知れませんが、今後特色づくりとして、もっと発展させるには下記のような施策を行ってはどうかと思います。
①成績優秀者への卒業後の学費返還
(効果:学習意欲の向上⇒就職内定率の増加⇒採用企業からの信頼⇒入学者の増加⇒
就職内定者数の増加⇒納税者の増加⇒税収が増える)
②尼崎市内での就職者には、特別な所得控除を、卒業成績・在学時の資格取得数に応じて
複数年認める
(効果:卒業生が尼崎市内に住む⇒①と合わせることで将来的な税収増が見込める)
①②の施策で、将来的に高所得の納税者を、尼崎市内に多く抱えることが可能ではないでしょうか。
以前投稿した定時制高等学校等給食事業費のような、場当たり的な事業内容にするよりは、もっと長期的な視点で、事業を再構築してほしいです。



