のびよ尼っ子健全育成事業費

今回も学校教育関係の事業についてです。のびよ尼っ子健全育成事業費は昭和54年度に開始された事業です。
事業内容は、尼崎市生徒指導推進協議会という市内の協議会が中心となって、小・中・高の教育連携を図って、子供たちの健全育成を推進しるとあります。
しかし、事業の内容を見ると、効果があるとは思えない内容の講演会を実施しているだけで、この事業についても、ただ税金を使うことが目的ではないかと思う内容でした。

尼崎市生徒指導推進協議会
この事業の中心である、尼崎市生徒指導推進協議会についてですが、尼崎市ホームページ等での情報公開はなく(2025年11月25日現在)、どのような活動内容なのかを知ることはできませんでした。
この事業の実施内容を見る限りでは、講演会を開催したありますが、それだけでは具体的にどのように小・中・高の教育連携や地域連携を高め、子供たちの健全育成に貢献しているのかを、推察することはできません。

40年以上の事業実績で、参加人数は目標以下
次にこの事業の成果報告です。
40年以上の事業事績があっても、講演会の参加人数が、目標人数に届かない。
これで子供たちの健全育成に貢献しているというのでしょうか。
小・中・高の教育連携という点から見ても、せめて現場教職員からのアンケート結果を掲載するとか、参加者の属性(職業・年齢・職務経験・子育ての有無など)を調べて、アンケートを実施するとか、いろいろとやりようはあると思いますが、それすら実施していないのでしょう

兵庫県内の非行少年の状況
下記は兵庫県警察の少年課が公開している、県内の非行少年等の概況です。冒頭でも掲載しましたが、尼崎市の取組の成果を直接表したものではないですが、兵庫県全体では、非行少年の減少はしていないようです。
この結果をもって、この事業は無意味とは言いません、しかし参加者数を目標に掲げて、事業を継続することは、まったく無意味だと言い切れるでしょう。
子供たちの健全育成に貢献しているというのであれば、せめて尼崎市市内の非行少年等の概況を調べて、それらの減少率を目標にするなどの変更は必要でしょう。
今のままの事業内容では、ただ講師を呼んで、講演会を開いただけであり、委託料という名前の税金を使うことが目的ではないかと思われても仕方がない状況と言えます。


