学校開放事業費
今回もスポーツ関連の事業で、学校開放事業費です。昭和42年度から事業で『市の学校施設を市民に開放することで、スポーツを行う場所を市民に提供し、スポーツ活動の推進を図る目的』とあります。この事業ですが設備投資に費用が必要なことと前回の投稿で指摘した高齢者だけが利益を得る事業になりかねないので今後も注意してみてきたい事業です。

解放した施設を使ったのはだれ?
この事業目的には事業の実施(学校解放)によって施設の利用者が多くいましたとの報告が記載されていますが、その利用者の内容については詳細がありません。解放した施設を利用したにはどのような市民であったのでしょうか?

利用者数は目標達成、でも大会開催できないクラブがある?
事業成果では利用者数は目標数を達成しているようではありますが、内容を見ていくとスポーツの大会やイベントなどが、実行役員の高齢に伴う人員不足で開催できなかったクラブがあるとの記載があります。その為クラブ状況に応じた支援を実施してくとありますが、それは本来の学校開放事業の内容に含まれるものでしょうか?

場所を提供した以上運営は各クラブの責任では
事業成果では運営がうまくいっていないクラブへの提案や助言を行うとありますが、これは本来の事業の趣旨とは異なる行為であり、このようなことを許せば際限なく事業費を拡大していくことになります。その為あくまでこの事業についても場所の提供のみであるべきです。各クラブの運営はあくまで各クラブ内の市民にて行われるべきであり、もしそのため廃部になるクラブや合併するクラブが出たとしても市民が責任をもって行うべきです。

部活動の場所や時間を高齢者が奪う形になっていないか
それに先ほど記載したようにこの事業では利用者の内容については詳細がありません。懸念しているのは解放される学校の施設は本来であれはその学校に在校生やその保護者である市民が優先的に使用するべきと考えるからです。それは普段から清掃や管理を行っているのはその学校の生徒であり、広い意味にではその保護者に支えられた在校生徒だからです。もしこの利用者のほとんどが高齢者であれば、結果的に在校生徒たちの部活動の場所や時間を高齢者が奪う形になっていないかと考えたからです。この事業については今後の実態調査を待ちたいと思います。

