白髪一雄生誕100年記念事業費
今回は白髪一雄生誕100年記念事業費です。令和元年からの事業で尼崎市出身の画家『白髪一雄』の生誕100年を記念にして行われた事業です。令和6年度に丁度生誕100年を迎えることから令和元年から国内外に向けて広報活動を行ってきた事業のようです。白髪一雄についてはリンク参照ください。
個人的には本来行政が行うべきは第二第三の画家の育成が行える環境を用意することだけだと思います。確かに郷土の偉人を誇る気持ちは理解できますが、偉人をネタに税金を無駄にすることはネタにされた偉人やその遺族にも失礼ではないかと思います。

他の市区町村で行った行事を評価する?
この事業の目的には北九州と新潟にてイベントを実施したとあり、その際には尼崎市所有の作品を貸し出したようです。ただ尼崎市が協力したとはいえ2つのイベントはあくまでも他の自治体にて広報・集客・実施されたものであり、尼崎市の事務事業評価に記載するのは無理があると思いました。またこのイベントの入場者数も肝心の『白髪一雄』の作品を見に来た人数なのかは不明です。

指標は尼崎市のイベントであるべきだった
先ほど記載したとおり、この事業の目標数はあくまで尼崎市が行ったイベントの入場者数であるべきです。なぜなら他の自治体(今回は九州と新潟)での『白髪一雄』の知名度が向上しても、肝心の尼崎市内での知名度が上がらなければ、市内から第二第三の『白髪一雄』を目指す人たちが現れる確率は高まらないと思います。(現に筆者も『白髪一雄』の名前は今回の投稿をきっかけに知りました)
しかも今後の方針としては事業の継続とあり、100年記念関係なく今後も同じ予算額を事業につぎ込む可能性まであります。

偉人をネタに税金の無駄使い?
来年度以降の事務事業評価の結果を確認する必要はありますが、市が今回のような事務事業目的や点検結果を作成し、今後もこの事業が名前や形を変えて継続するのであれば、郷土の偉人をネタにした税金の無駄使いになる可能性が高いと思います。


