事務事業評価の内容 令和6年 施策01【地域コミュニティ・学び】歴史博物館展示事業費

事務事業評価

歴史博物館展示事業費

今回も博物館関連の事業で歴史博物館展示事業費です。平成26年度開始の事業で、尼崎市歴史博物館で行われた展示会やイベントはこの事業によって管理されいます。ちなみにこの尼崎市歴史博物館の入館料は現在無料です。(2025年8月26現在)事業目的には『尼崎の魅力発信やシビックプライドの醸成に資する』とありますが、何度も記載するように文化は市民が作るもので役所で計画通り作成されるものではありません尼崎市歴史博物館

魅力発信はわかるが、シビックプライド(郷土愛)も醸成?

事業目的にある魅力発信・シビックプライド(郷土愛)の醸成をどのように行っていくのかと内容をみると、企画展示会を開催して尼崎市内外から来館者を呼び込んだとあります。後述しますがその来館者も目標の5万人(年間)には届かず、市外の来館者数や市内の来館者数を比較した資料なども尼崎市のホームページにはありませんでした。(2025年8月26日現在)

目標指標に届いていなのに概ね達成?

目標指標に博物館への年間入館者数5万人を掲げながら4万3千人にとどまっていましたが、おおむね達成と自己評価しています。民間企業であれば即未達成と判断されます、市民から徴収する税金が1円でも足りないときは追加徴収といって督促を行うくせに。自身には随分と甘い査定を行っています。
またなぜ目標指標に届かなかったのかの自己分析も記載されておらず、おそらく今年度も同じような展示企画やイベントを前例踏襲で行っていきますと認めるような内容です。

市外の来館者から入館料を徴収しては?

尼崎市の行政側が市民財産と考える文化財の展示や保管を行う博物館に予算を使うことには反対しませんが、せめて市外からの来館者からは入館料を徴収すべきです。もし一人100円であったとしても令和6年度の来館者がすべて市外から来館者であれば事業費に近い入館料を徴収することができ、事業の継続予算として使用できると思います。担当者もお金を徴収する以上は今よりも緊張感をもって事業に当たれるのはと思います。今の事務事業評価を見る限り、ただ行政コストを費やして見栄えのいい展示や企画をやっただけで、いずれ市の負債になるような事業評価の内容です。なによりもまず認識してほしいのは、文化は市民が作るもので役所で計画通り作成されるものではない、ということです。